玄関のドアが急に閉まらなくなった。
そして開かなくなった。
原因は、引っ込んだり出たりしてカチャッとはまる部分がスムーズに引っ込まなくなったからだ。
この飛び出している部分をラッチという。
このラッチの修理方法について紹介する。
玄関のドアが閉まらない
うちの場合、出たり引っ込んだりする部分(ラッチ)の動きが悪くなったため閉まらなくなった。
手で垂直に押せば引っ込むが、ドアをゆっくり締めて、斜めになっている部分が反対側に当たっても引っ込まない。
建てて12年経っている家なので、そろそろガタがきたようだ。
いろいろ調べると、ドアネジが緩んでいて傾いているために上手くラッチに当たらず閉まりにくくなっていると書いてあるものもあった。
けれども、うちの場合は歪みやがたつきなど全くなく、完全にラッチ部分の滑りの悪さの問題だった。
メーカーへ問い合わせた
ドアをみると、YKK APというメーカーらしきものが書いてあった。
どこかにドアの型番などがないか調べたところ、両開きのドアのいつもは固定してある狭い側を開いた部分に紙のシールが貼ってあり、
「YKK AP 800ZDH.1K1」
と書いてあった。
さっそくYKKAPに問い合わせすると、「800ZDH.1K1」は生産工場と生産年月を示すもので、
商品を特定するための記号ではないので、どんなドアか把握できないとのこと。
いろいろ質問した回答がこちら
1)油をさせばいいでしょうか?
<回答>
玄関ドア全般のご案内になりますが、ラッチ部分に油を挿してのメンテナンスは
ご案内しておりません。
------------------------
2)ラッチの出具合を調節する部分が見つからないのですが、どこかについていますか?
<回答>
玄関ドアで、調整するための部分が付いているラッチはございません。
------------------------
3)自分でラッチを交換する場合、部品の型番はどれでしょうか?
<回答>
お寄せ頂いた記号では商品特定が出来かねます。
もし、お写真をお送り頂く事が可能であれば部品の記号をお調べさせて頂きます。なお、画像のみでは寸法が判断出来ず、特定が出来ない場合がございますので、あらかじめ、ご了承くださいますようお願い致します。また、おおよそで結構ですので、何年前に建てられた建物かを
お知らせいただければ幸いです。送付していただける場合、
(1)玄関ドア全体(正面)
(2)玄関ドアについている弊社商品ラベル
(3)ラッチ部分
上記3点が撮影可能な範囲で構いませんのでこちらを送付して
いただければと思います。お時間を要する場合もございますので、ご了承願います。
------------------------
一筋縄では行かないようだ。
これと並行して、楽天ショップでラッチ部分の錠ケースを扱っているお店があったため、そちらにも問い合わせた。
ラッチがはまっている部分に、「MIWA PEFSP」の刻印が打ってあったので、それも伝えた。
その返信がこちら
この縦と横の長さとビスピッチ(ビスの中心からビスの中心までの距離)と
バックセット(ドアの角からドアノブまたは、シリンダーの中心までの距離)
をお知らせください。
できれば、デジカメか携帯電話で、撮って送ってください。
素人には言葉の意味もよく分からないし難しい。
言葉の説明から調べてなんとか返信した。
すると、
- 玄関ドアはプロントV2000
- 錠ケースの品番:HH-4K-11688
ということが分かった。
修理するには、ラッチ部分のみの交換はできないので、ラッチがはまっている部分(錠ケース)ごと交換する必要があるとのこと。
この錠ケースのサイズを知りたかったようだ。
修理方法
修理の方法は、この錠ケースを交換すればいい。
型番は違うが、こちらのショップの商品のところに交換方法が載っている。
⇒YKKap PRONT MIWA PESP主錠用 交換 取替え錠ケース【送料無料】
こちらのお店には、うちの錠ケースはおいていなかったが、取り寄せ可能とのこと。
●価格12,000円(税込み12,960円)
●納期/約1ヶ半月
と言われた。
YKK APの方は、YKKのネットショップで扱っていない部品の取り寄せは不可とのことで、修理対応になるとのこと。
●出張料・技術料・部品代込みで約25,000円(概算)
とのこと。
高い・・・。
ネットショップで探してみると、
ノース&ウエスト
というお店でのみ扱いがあった。
なんでも扱っているAmazonにもなかったし、他はどこにもなかった。
唯一扱っていたこちらのお店でも、通常業者が買うようで、写真も載っておらず、
『こちらの商品は誠に勝手ながら大量出品のために商品内容を省かせて頂いておりますので、 商品コードにて商品がお分かりになる方以外はご購入をお控え下さい。』
などと書かれている。
普通は自分では交換しないようだ。
実際に修理するには
ラッチを修理する方法は3つ。
自分で交換するか、業者に交換してもらうか。
自分で交換する
①YKK APなどドアのメーカーに
- ドアの写真、ラッチ部分(錠ケース)の写真
- 錠ケースの寸法
を送って錠ケースの型番を教えてもらう。
②その型番の錠ケースがどこかに売っていないか、取り寄せてもらえないか、店を探す。
③商品が手に入ったら自分で取り替える。
送ってもらった取り外し方法がこちら↓
※クリックすると拡大
うちはなんとか夫婦二人で錠ケース交換をしてみた。
20分ほどでできた。
ただ説明書をみればわかるが、内側の取っ手を持ちながらねじを外すと外側の取っ手も取れるので、一人でするのはかなり厳しい。
鍵穴(主鍵シリンダー)も同様に内側のねじを外すと外側のが取れる感じ。
しかも鍵穴を外す時のネジは、万が一落としてしまうとドアの内側の空洞に落ちて取れなくなるので絶対両手でする必要があるので、一人は外、一人は内側にいる必要があると思う。
外した錠ケースは砂だらけだった。
ラッチの部分にも砂が固まってくっついていたようで、それで動きがわるくなっていたのかも知れない。
メーカーに修理を頼む
二つ目の方法としては、YKK APなどメーカーに直接修理を依頼すること。
けれどもこの場合、
- 出張費4000円
- 技術料4000円(30分ごと)
- 部品代
計25,000円ほど
これくらいかかるだろうとのこと。
見積もりは無料ということはないので、見に来てもらった時点で出張費4000円がかかるという。
絶対に直す場合はいいが、高かったら自分でなんとか直してみようかなどと迷っている場合はもったいないことになる。
購入したハウスメーカーに依頼するということもできるが保証は1、2年なので、直接修理したのと同様普通に修理費を払って修理する感じになるとのことだった。
鍵修理専門店に頼む
3つめの方法は、
365日年中無休でやっていてすぐに駆けつけてくれる
などに頼むこと。
到着まで最短30分だ。
ドアのメーカーに頼むのとちがって、年中無休で対応しているし、出張見積もりが無料。
見積もってもらって高いと思えばやめて、頑張って自分でつけるかガムテープで対応するのもよいい。
『建物の鍵を替える』は「材料費+10,000円~」となっているため、ドアメーカーに頼むよりも安いかも知れない。
また、部品も、ドアメーカーだと純正の部品を使うので取り寄せに時間がかかりそうだが、救急の鍵専門の修理会社なら、サイズがあうもう少し安い物なども取り揃えていて、その場ですぐ直してもらえる可能性もある。
自分でできる応急処置
修理をするまでの間の応急処置は、ラッチをテープで止めればいい。
引っ込まなくなってひっかかるなら、初めから引っ込めて固定しておけばいいのだ。
最初はひっかかって閉まりにくいという状態だったが、だんだんと引っ込みにくさが悪化し、しまいには閉まった状態のドアが開かなくなって焦った。
子供が外から開けようとしたら開けられず、中にいた私が隙間から平べったい棒を突っ込んでなんとか引っ込ませて開けることができた。
もし私も外にいる時だったらそれこそ鍵の救急に頼んでドアを開けてもらわなければいけなかった。
最初セロハンテープで止めた。
でも、これだとすぐにはがれてしまうため、布のガムテープに替えた。
それでもラッチ部分だけを止めると徐々に剥がれて出っ張ってきてしまってドアが開かなったため、鍵でロックされる部分だけ避けて、長めに上の方までガムテープを貼った。
けれどもこれでも剥がれてドアが開かなくなったため、上の鍵は犠牲にして全体にガムテープを貼った。
それでも時間が経つと浮いてきた。
ラッチが引っ込みにくくなったら、完全に開かなくなる前に早めに修理しよう!
うちは部品を注文して来るのを待ちなんとか二人がかりで錠ケースを交換したが、急ぎだったり、できるか心配だったら救急センターに頼むと安心だ。
なんとか開け閉めできる段階なら選択肢はあるが、開かなくなってしまったら24時間対応のところへ電話するしか方法はない。